苦く甘い恋をする。



大きなホテルの綺麗な部屋。


隣で寝息をたてる小西くんの腕の中から抜け出して、私は窓際に歩み寄った。


そして重たいカーテンの内側へまわる。


そのとたん飛び込んでくるのは、眼下に広がる綺麗な夜景。


綺麗!! そう思う前に、私は固まった。


「…………」


私、ここで、いったい何してるんだろう。

< 127 / 388 >

この作品をシェア

pagetop