苦く甘い恋をする。
「…………。
何ソレ。バッカみたい!!」


「そうか?」


「そうよ!!」


「本当に? 本当にそう思うか?」


長谷川くんは、真っ直ぐに私を見つめた。


その瞳の強さは……。


今までかつて見たことがないくらい真摯で、私はたじろいで瞳をキョロキョロ動かした。


「だって……。
アンタ、まだ23でしょ?」


「…………」
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