苦く甘い恋をする。
「どうせ今日だって、ただヤりたかっただけなんでしょ?
だったら、さっさとすれば?」


怒りなのか、恨みなのか、お酒のせいなのか……。


よくわからない状態で、いつもは口にしないようなことを口にして、私は自分のニットに手をかけた。


「さっさとしないと、私、自分で脱ぐから!!
脱がせる楽しみとか、長谷川くんにあげないんだから!!」


ニットに手をかけたまま、その手を上にあげて、脱ぎ捨てようとした。


でも、その前に……。
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