苦く甘い恋をする。
私は、お母さんが子供を抱きしめるように、ギュッと長谷川くんを抱きしめ、それから長谷川くんのおでこにキスを落とした。


「いー子、いー子。
私は、そのままの長谷川くんが大好きだよ」


それは、以前Alexに言ったような上辺だけのものじゃなくて、心の底から思った本心。


「ずっとずっと一緒にいるから。
安心して眠ろうね」


それから私は、長谷川くんが眠りにつくまで、ずっと頭を撫で続けた。


その方が、安心して眠りにつけると思ったから。
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