苦く甘い恋をする。

「……え？」


そんな疑問の声を出すと、長谷川くんはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。


「あ、おまえ。何で、これだけ？　とか思ってんだろ」


「……っ」


「それから……」


長谷川くんは私の顎に指をかけ、クイッと持ち上げて、顔を近づけた。


「もっと……。とか、思ってんだろ。だったら、素直に言ってみろよ」


「……なっ……」


「おまえがねだれば、ちゃんとキスもセックスもしてやるよ？」