苦く甘い恋をする。
でも……。


いくつになっても、きっと恋はドキドキするもので。


それは、年を重ねた大人でも同じことで……。


私は恥ずかしさのあまり目に涙をためながら、長谷川くんのシャツを掴んだ。


「キスして? 今度は、ちゃんと唇に……」


言い終わらないうちに降ってくる、甘い唇。


それは……。


「……っ。ぁっ……」


今まで経験したことのない、優しいキス。
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