苦く甘い恋をする。
そうこうしているうちに、年末年始なんか、瞬く間に過ぎ。


バレンタイン、ホワイトデーの煩わしい行事も終わった。


そんな中……。


「ねぇ、ねぇ。美姫聞いた?」


愛海が息せききってロッカールームに飛び込んできて、大声で私に告げた。


「征。転勤決まったって」


「…………」


「しかも、オーストラリア支店だって!!」


「…………」
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