苦く甘い恋をする。
「……ぁんっ……。
もぉっ……バカ征っ。
知らないっ!!」


でもね、征?


私をこんな風に出来るのは、征ひとりだけ、だよ?


私を優しく見下ろす征の顔を見上げると……。


「美姫の潤んだ瞳、マジやべぇ」


そんな風に茶化した後、


「永遠の意味を。
おまえだけに教えてやるよ」


そう言って征は私の左手をとり、薬指に軽くキスをした。
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