†蝶龍†―2―

「当たり。

あげはが蝶龍に戻る限り

俺は何度でも繰り返す

お前を手に入れるために

どんな犠牲を払おうと、な」


「それが、身内だろうと」と紫苑は続けた。



「・・・・私はお前のモノにはならない。必ず阻止する。誰も犠牲にはさせない」


目の前に居るであろう紫苑を睨みつける。



部屋は暗いまま


「させない。

今の紅蓮、お前を疑ってる。

お前が地獄姫じゃないかって」



へぇ・・・・・・そう。




ただそれだけだった
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