†蝶龍†―2―

いいね、ぞくぞくするぜ?



その目、あの頃のお前だよ。


「俺を誰だと思ってる?紅蓮の歴代1位の頭脳を持つ男だぜ?」


「・・・・・そうだったわね。で、どうして父のことを知ってるの」



未だ俺を睨んでいるであろうあげはを見る。


「ふっ・・・・それは秘密だ。それより、そろそろ、か」


「どういうこと」


俺はパチっと部屋の電気をつけた。



この部屋の一番奥に



車いすにのった



〝紅い〟髪の毛の



美しい女がいる

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