†蝶龍†―2―
ははっ、私だって好きでこんな姿で生まれてきたわけじゃないわよ。



私に一生消えない傷と屈辱、憎しみだけを残して消えた母と同じ姿なんて。



ほんと、吐き気がする。



それからすぐに部屋に戻り髪を乾かしてから寝た。



明日起きるであろう最悪の事態に備えて。

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