†蝶龍†―2―

パァンッ




また零が銃を撃ったのだ。



さっきは床だったが、今は由樹の左腕を撃った。


「由樹っ!!大丈夫か!?」

「ッ・・・・・・・・俺は大丈夫です。それより、あげはは・・・」



そう言って横を見た由樹は唖然とした。



今さっきまで横にいたあげはが居ないのだ。




「お姫様、貰っちゃった♪」



新しい玩具を与えられた子供の様にはしゃぐ零。


捕えられたあげはの頭には、拳銃が突きつけられている。


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