†蝶龍†―2―

「なんも吹き込んでないぜ?まあ精々これから頑張ることだな」


「・・・・・どういう事」


「くくっ、まだわかんねぇのか?頭である柚が敵に倒された。

さて、序列はどうなるでしょう?」


「・・・・・・紅蓮がトップになる」


「ああ。だが俺はトップに興味はねぇ。お前らが上のままでいい。

ただ、蝶龍内部はどうなる?

絶対的存在が消え

あげはは絶望の中

崩れるのは目に見えてるぜ?」



とても、とても愉快そうに笑う



由樹はぐっと黙り込み憎しみを込めて、目の前の紫苑を睨みつけた。


「お~怖い怖い。SNOW、いい事教えといてやる。


2年後、お前の大事なオヒメサマを貰いに行く」


「〝貰う〟・・・・・?ふざけた事言ってんじゃねぇ。お前なんかに、お前なんかに、あげはをやるわけねぇだろ」

< 135 / 160 >

この作品をシェア

pagetop