†蝶龍†―2―
そして舞と由樹がセルシオから降りる。
千尋達も皆バイクから降りて、私の方のドアの横に立つ。葵と碧は旗を持ったまま。
それだけでさっきまで五月蝿かったギャラリーが静まり返った。
由樹が私のドアを開ける。そして私は車から降た。
その瞬間、誰もが息を呑んだ。
優雅に車から降りてきたあげはは、凛としていて、尚且つその圧倒的な存在感に女とは思えないほどの威圧感。
特攻服を身に纏ったあげはは、もうあはげはではない。
何故なら‥‥
蝶龍歴代最強
18代目女総長
地獄姫
なのだから。