†蝶龍†―2―
「もしもし?緋衣―ヒイ―?」
ーー・・・。----・・・、ッ!!
「緋衣ッ!!大丈夫なのッ!?緋衣?緋衣!」
・・・---ッ!!
「もしもし!?緋衣ぃ!!」
百合・・・・・?
「どうした」
「鈴・・緋衣が・・・・、神龍が、足止めされてるッ!」
そう言って泣きそうな顔になる百合。
「足止め?どこの族?」
「・・・・・・紅蓮よ」
そう百合が言った瞬間、私はバンッと壁を殴った。
倉庫にいた全員がビクッと肩を揺らした。