†蝶龍†―2―

「・・・どの辺りなの」

「第二倉庫。今神龍だけで応戦してるみたいだわ」

そう言うとギリッと歯を食いしばった。

緋衣は百合の従兄妹だもんね。


「総長・・・・行くのか」

「当たり前。神龍を助けないでどうするの。この部屋にいる奴全員と各族の特攻隊のメンバーだけで行く。それ以外は倉庫を守るように。


さぁ、行くよ」


そう言って1階へ急いだ。


「お前等、よく聞け!神龍が今第二倉庫で紅蓮と戦ってる!特攻隊の奴はバイクに乗れ!それ以外の奴は倉庫を守れ!おそらく怪我人もいるだろうから手当て出来る様に準備しておけ!行くぞっ!!」


千尋の怒りを滲ませた声に面子は

『ハイッ!!!』


と応えるように返事した。


それから急いで神龍のいる第二倉庫へ急いだ。



< 30 / 160 >

この作品をシェア

pagetop