†蝶龍†―2―

キキィィ―

車が止まってバイクの皆も止まり、降りる。倉庫の周りには沢山のバイクが置いてあった、


1つは黒に白の龍と蝶が書いてある神龍のバイク。

もう1つのは赤に黒の蓮の花が書いてある紅蓮のバイク。


なにも変わっていないな。

「総長、行くわよ」

「えぇ、分かってる。先に特攻隊連れていきな」

「分かったわ。特攻隊、行くわよ。付いてらっしゃい!」

そう行って百合と無言だった鈴と碧と未来は特攻隊を連れて走って倉庫の中へ入っていた。

「ゆー・・・ここに来ているのは紅蓮の一部だけでしょう?」

「そうみたいだね。総長や幹部、のバイクが無いみたいだからね。こっちは囮のつもりだろうね?」


ゆー・・こと由樹はそう淡々と面白くなさそうに呟いた。

舞と葵、千尋は黙って倉庫の扉を見つめている。


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