†蝶龍†―2―

そしてやっとの思いで今日、あげはと由樹の家がわかった。二人は同じマンションでしかも同室だった。


それを知った奏はすぐに向かおうとしたが、奈留がそれを止めて自分が行くと言いだした。

その時の奈留の目は本気だった。だから俺は奏達ではなく、奈留一人を行かせた。

でも数時間後に帰ってきた奈留は何処か様子がおかしかった。

理由を聞いても、なんでもないと言い、倉庫にある自分の部屋に行ってしまった。

それからは奈留以外の俺等は幹部室でただただ面子の帰りを待っていた。


バタバタと音がして、2人の面子が入ってきた。どこか焦っているように見て取れた。

「どうしたの?」

「そっ、それが・・・・!!あの、蝶龍が復活したようですッ!!!連合も全て動き出して居るようです・・・ッ!!」


・・・・・!!

あの、蝶龍が・・・・ついに伝説の総長が戻ってきたのか!!!



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