†蝶龍†―2―
「なあなあ、俺等は行かなくていいのかー?」
「修司・・・・俺等が行ってる間に蝶龍とか、他の族が来たらどうするの?幾らこいつ等が強くたって、幹部とかには負けちゃうだろ」
修司に言い聞かせるように話す。
「あ、そっか!!なら、蝶龍は絶対にこの倉庫に来るよな?!」
「修司・・・うるさい。分かりきったこと言わない・・・。地獄姫、キライ」
地獄姫・・・・・そうだね、俺も好きにはなれない。
敵の強い奴は完膚なきまでに叩き潰す。そいつ等の殆どが1年くらいは病院で暮らすことになる。
そのまで酷い怪我を負わせなくてもいいと、俺達紅蓮はそう思ってる。
実際、何度か蝶龍と喧嘩はした。その度に、紅蓮の奴等の怪我は酷くなっていく。現に、傘下の総長や幹部は約一年入院したことがあった。
だから俺等は蝶龍と地獄姫が嫌いだ。奏が一番そう思ってる。