†蝶龍†―2―

そして騎士も休むことなく、攻撃をし続けた

幹部もぎりぎり避けるので精一杯で

反撃なんて出来ていなかった


見ていた人が誰しも息を呑んだ




無駄のない鮮やかな動き




喧嘩を楽しんでいるかのような




妖しげな笑み





しかしその瞳からは溢れんばかりの怒りと悲しみが滲み出ていた

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