†蝶龍†―2―

二人


―あげはSIDE―

舞の情報は確かだ。


だからすぐに紅蓮の天龍華から自分達の倉庫へ戻った。



後少しだったのに邪魔が入ってきた。


あれだけ大規模の暴走があったのだから警察が動かない方が可笑しい。


だから舞に偽の情報を警察に流さして、暴走の邪魔をさせないようにした。


でもあそこまで追ってくるなんて・・・目障りだわ。


「あげは、戻ったら?」

「由樹、そうね」


あげは、起きてちょうだい。


―んっ・・・・・終わった?


ええ。でも邪魔が入ったから完璧には潰せなかったわ。


―邪魔・・・・警察か。いらないことしてくれるね。


本当に。じゃあ私は終わったから戻るわ。心の中で呼びかけてくれれば目覚めるわ。

―わかった。


―あげは―


戻ったみたいだ。

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