†蝶龍†―2―

「姫、折角の暴走綺麗に終われませんでしたね」

「そうだね、緋衣。でも、これから始まるの、最後の決着が」


「・・・・最後・・・の決着」


「そう。紅蓮を潰せば、もうドコも喧嘩を売ってくることもない。安心して暴走が出来るようになる」


私は、それだけではないけれど。私にはコレが最後になると思う。


実の父がどこにいるかなんてパパに聞かなくても、もう何年も前から知ってる。


「あげはぁーみんなの手当て終わったよぉ」

「ありがとう葵。

よし、皆聞いて!」


少し大きめの声で呼びかける。



「今日の暴走は嫌な形で終わってしまったけれど、凄い楽しかった。

2年もの間、私を見限らないでくれてありがとう。すごい嬉しかった。

神龍、いきなりの襲撃だったけど、ここを知られないようにしたのは、良かったよ。お疲れ様。

蝶龍の面子も、その他の手当てした皆もお疲れ様だったね。

明日一日は休みだ。私はここに居るから、何かあったらきな。

だが、明後日はパーティーだ」

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