†蝶龍†―2―

それとも、あいつと似ていたからか?


「奏?どうかしました?」

「いやなんでもねぇ」

「奏~ぼーっとしてちゃダメだよぉ」

「わかってる。修司のところ行くぞ」

「はーい」



あいつ、怪我してるはずだよな?なのになんでスキップしてるんだよ。



「奏、何を考えていたんです?」

「ハッ・・・・お前にはお見通しか」

「当たり前です。さぁ履いてもらいましょうか」


ニコニコと笑いながらそういう怜は軽く黒いぞ。


「手加減、されてたんだなと思っただけだ」

「・・・・それだけじゃないでしょう」

「チッ・・・・・ただ、あいつに似てたと思っただけだ」


そう言うとビクッと反応した怜と魁。


こいつらも、俺と同じか・・・・・・。


< 73 / 160 >

この作品をシェア

pagetop