†蝶龍†―2―

「姉さんの前って事は、
伝説の紅龍姫ークリュウキーの・・・・・?」

「そう、真白柚―マシロユズーよ」

「姉さんはその荒れていたときに、その人に会ったの?」

「ええ。あの日は雨だったわ・・・・」



――――――――――――

あの日は激しい雨が降っている日だった。


私は由樹と共に巡回の為、車で繁華街を廻っていた。


「雨が強いね」

「・・・・そうね。こんな中喧嘩するバカが居れば見てみたいくらい」


この頃と言っても、中1から私はこんな喋り方だった。そして冷めていた。


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