†蝶龍†―2―

「・・・・そいつ」


未だうな垂れている星はそう言った。


なら星は一応正当防衛にはなるけど、やりすぎだ。



「わかった。星、帰ったら仕置きだ」


「ビクッ・・・・・・はぁい」


「あげは、総長のお出ましみたいだよ?」


由樹はそう言って私の後ろを指差した。


そこには、


私と同じ紅の髪を揺らし


その漆黒の瞳は鋭く光っている。


その周りには3人の男が居た。おそらく他の幹部ね。

< 84 / 160 >

この作品をシェア

pagetop