†蝶龍†―2―

兄の気持ち


あの時はもう二度と会わないと思っていたのにね。


「・・・・それで?」


龍聖が控えめに聞いてきた。


「あの後、もう会う事はないと思ってた。でもまた次の日、巡回に行くと入り口の所で待ち伏せしてたのよ」


あの時は本当に驚いた。だって、柚が一人で立っていたから。


「待ち伏せって・・・・来るかも分からなかったのに?」

「ええ。本当にバカよね・・・・・」


でも、そこが柚のいいところなんだよね。

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