†蝶龍†―2―
「お前等も分かってんだろ?」
二人の目を見ながらそう言った。
グッと苦虫を噛んだような顔になった。
「俺は・・・・・紅蓮を捨てられない」
少しの沈黙の後、そう言った雅。
雅の目に迷いは無かった。宮も少なからずそう考えて居たんだろう。あまり驚かなかった。
「俺もです・・・・・妹だろうと、俺等の誇りを傷つけは、させません」
宮もそう雅に続いて言った。
俺は頷いた。
なあ、あげは?
お前はなぜ蝶龍の地獄姫なんだ?
なぜ紅蓮ではイケナイ?
お前の考えてることがわからない
だが、紅蓮をあまり舐めるなよ?
俺等はもう手加減しない
じゃあな、あげは・・・・―――――
ー彰SIDEー