*ピンクドロップ*


「そんで、お前は倉木愛梨だよな」

「さっきもそういったし!」

「だよなあ、じゃなかったらオレお巡りサンに捕まっちまうし」



ーー……じゃなくても捕まるだろ!
つか、いまこれも犯罪だし!そうだ警察に……!そう思った瞬間、携帯を取り出せないことに気がついて私はガックリだ。

……ヴーヴー

その時、何かのブザーの音が聞こえた。


「誰だよ……こんなときに」


変態は舌打ちしながらいまいましそうに携帯をポケットから取り出す。
開いて眉を潜めた。
私は黙ってそれをみてると、ふいに携帯を差し出された。




「はい、あんたのパパから」
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