彼女の目に映るもの
EpisodeⅠ
いつもいつも
ずっと彼女のことを見ていた
肩に流れ落ちる長い黒髪
少し赤みがかった頬
白い肌
その腕に 手の中にあるのは 分厚い本
大きなノート
彼女の世界は とても綺麗なものに思えた
そこには何があるのだろう
ハッピーエンドの物語?
輝く夕日の景色?
知りたい 見てみたい
しかしそこに、僕の入り込む余地はないだろう