彼女の目に映るもの



「何を、見てるの」


学校近くの路地裏で佇む彼女に

尋ねずにいられなかったのは、仕方のないことてあったと思う


「夕焼け」


彼女の髪が、紅に染まる


あまりにも綺麗で
あまりにも不思議


「なんで、こんなところで?」


「特等席なの」


よかったらご一緒に
なんて


少し令嬢らしく微笑む


その言葉に返事をすることもできず、そっと隣に移動する


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