彼女の目に映るもの



「僕は、明日なんてこないと、思うよ」


この時間が心地好いから


明日なんていらないと思ってしまう


だけど
こんなこと、言わない方がいいんだ


「そう・・・

あなたは、そうなの」


彼女を、哀しませてしまう

「僕は、帰るよ」


「私はもう少しいるわ」


彼女の隣を、ゆっくり離れる


薄暗い空気が間に入り込む

彼女が遠くなる


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