11歩で歩く道
店長さえ良ければ私は」





「ほんとー?」



「うん」



「じゃあお姉ちゃん。ゆびきり」



指切りげんまんうそついたら針千本のーます指切った














「良かったのか?」








あれからいくつか乗り物に乗ってお土産を買って貰うと雅幸君はこの間みたいに眠ってしまった







後部座席のチャイルドシートですっかり夢の中











「はい。私も雅幸君と遊ぶの楽しいですし。私の方こそありがとうございます」



取り出したのはクマのケータイストラップ



雅幸君のぬいぐるみを買うとき店長がお礼にとプレゼントしてくれた







「大した金額じゃないから」












同じ道を走っていく













やっぱり諦められない















まだ店長の心の中には亡くなった奥さんがいるかもしれない






それでもこの男性(ひと)のこと













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