魔女の幸せ


入り口から自室を見渡す。

メイドの部屋よりは少し大きめな部屋だと案内してくれたメイドが言っていた。


アリアとイザベラの寝室が2個入るくらいの広さだった。

アリアにしては広すぎる部屋…

むしろ仕事部屋があるのだから、その部屋一つで充分なのに。




ここは城の中でも、メイドや兵士以外の…専属として雇われた専門職の者たちの部屋が並ぶ一角だ。


例えば、庭師…医者…料理人…城内図書館管理者など。

そんな中に自分が混ざっているのが、アリアには信じられなかった。


それだけ期待されてるのだろうか……


アリアは自分の両頬を手のひらでバチンと叩いた。


まあ、自分の全力をつくして、イザベラの顔に泥を塗らないように頑張ろう!


そうやって自分自身に気合いを入れると、
アリアは荷物整理に取り掛かった。




 
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