魔女の幸せ
朝食を早めに済ませたアリアは、宮殿内に設けられた仕事部屋へ来た。
昨日は荷物の整理をしている内に眠くなり、早々に眠りへ入った。
お陰で昨日の疲れは一気に取れた。
昨日も案内された時に室内を見たが、備品等詳しく見てないので、一つ一つ設置されてる物を見る。
部屋は人が想像する「魔女の部屋」とは程遠いほど綺麗で、窓から日が射しているので明るい。
一階なので、窓の外には整備された庭が広がっていた。季節の花が沢山咲いていて、木も健康的に育っている。
ちらほら見える妖精がそれを示していた。
とても生き生きとしている。
「えっ…凄い!こんなに揃ってる!」
戸棚に目を移すと、沢山のビンが置かれてた。
一つ一つに名前が記してあり、その名はアリアの住んでいた場所では入手 困難だった薬草…
ご丁寧に、日持ちするように乾燥されている。
置かれているのは全部、乾燥すれば数年は使える物だ。