魔女の幸せ


ロイドがノックをすると、
中から「入れ」と言うよく通るような男性の声がした。



「失礼します。アリアさんをつれて参りました」

そう言いながら入って行くロイドの背中について行きながら、

アリアも立派なドアの中へ入り込んだ。




入り込んだ先も、立派な作りだった。
とても大きな部屋だというのは勿論。部屋に置かれている物全てが輝いて見える。



こんな部屋に居るのはどんな人なんだろうと、一瞬考えたが、
立派に磨かれた机に乗った沢山の書類に埋もれてる人が、ロイドから「ウィル王子」と呼ばれれば、

アリアの思考はストップしてしまった。




「ん、ロイドご苦労」

書類を見ていたウィルが、ロイドへ目線を移してから、流れるようにアリアを見る。




 
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