魔女の幸せ



『いいの?』


妖精は嬉しそうにアリアを見た。



「どうぞ」


アリアが笑って答えれば、妖精は嬉しそうにそれを抱えて、花の陰へと消えて行った。






さっきクッキーを取りに来た妖精たちを見る限り、
宮殿に害を及ぼしそうな妖精は居ないようだった。


妖精たちはアリアの存在を知ったであろうし、
何かあればアリアを頼って来てくれるだろう……





「あら?あなた……専属魔女さん?」



急に後ろから呼ばれ、パッと立ち上がって振り返る。


建物を背にして座っていたので、人が来た事に気がつかなかった。





 
< 22 / 54 >

この作品をシェア

pagetop