魔女の幸せ


その人は、背中まで延びた長い金髪で、顔は少し幼さがあるものの、しっかり者そうなイメージの付く顔立ち。
白衣を羽織っていて、その下には動きやすそうな身体のラインがわかるようなボリュームの無いドレスを着ている。


顔立ちから、アリアよりも年下か変わらないくらいの女性だ。





「あっ…はい。専属魔女のアリアと言います」


アリアが自己紹介すると、女性はパッと笑顔でアリアのすぐ前に歩み寄り、
両手でアリアの両手を掴んだ。





「私、お城の専属医師の見習いをやってるアンナよ!
魔女は薬草について詳しいと聞いたわ!これからよろしくね?」


城の人達は、本当に魔女に対して警戒心の無い者が多いようだ…


アリアも嬉しくて、笑顔になりながら「よろしく、アンナ」と言った。




 
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