魔女の幸せ


アリアも挨拶をすれば、2人はニコニコとアリアを見ていた。



「いやー、若い子が増えて嬉しいわ~」


ポプラが、ベンチの背もたれにドカッと背を預けて、伸びをした。




様々な世代が集まる宮殿。集団での仕事や生活だからこそ、同世代の人間同士が一番一緒に居て落ち着くようだ。



「厨房は男ばかりでさ~むさ苦しいくて!」


ポプラが笑いながら言えば、マイクが「ポプラさんも男みたいにたくましいじゃん」とボソッと呟く。



それにポプラが反応して自分より背の低いマイクの首に腕を回してじゃれていた。




「そう言えば、ジュリー姫来てたね」


じゃれてる2人を笑顔で見ながらアンナが言った。



「あーパールナの姫ね~。ウィル王子は第2王子なんだし、さっさとためらわずに婚約しちゃえば良いのに…」



 
< 32 / 54 >

この作品をシェア

pagetop