魔女の幸せ
「初めまして。この国の第2王子ウィルだ。
同じ場所に住む住人同士なのに、皆の姿が見えず挨拶もできないで居た事を許して欲しい。
これからもこの宮殿で、お互いが住みやすい環境を作れるように努力しよう。
何かあったら、こちらのアリアから私へ伝言して貰えるとありがたい」
国の王子らしい頼もしい言葉や、自分たちを住人と扱ってくれてる事に、妖精たちは好感を持ったようで、
嬉しそうに飛び回ったり拍手をしていた。
「…?」
と…突然王子の頭の上にパラパラと花びらが落ちてきた。
上を見上げれば、妖精が花びらを落としているようだ。
ウィルは何が起こったのかわからず、上を見上げては不思議そうにしていた。
その姿を見て、アリアはつい笑ってしまった。