魔女の幸せ
「19だけど?」
そう答えると、「うーん」と少し考える素振りを見せるイザベラ。
「あんた、もう世間では結婚してもおかしくない年だよね。籠もってばかりじゃなくて、世界を知る事も大事な訳だ…」
…………今更何を言ってるんだろう。
イザベラだって籠もってばかりで、結婚すらしてないのに。
「よし!アリア!あんた、お城に行きなさい!!師匠命令よ!」
何かを決意したように、イザベラは人差し指をアリアに向けながらそんな事を叫んだ。
「え……………はああああ!?」
尊敬してる師匠の事に、アリアは唖然とした。