魔女の幸せ



「私は、宮殿専属魔女としてここへ来ました。
つまりは、ここで働く者の1人です。魔女としての仕事となれば話は別ですが、国の行事に出るつもりはありません」




国の王子を相手に今度はハッキリと言うアリア。


元々仕事熱心なアリアだが、人が賑わう場所は慣れない。

昔からそうだった。
人前に出れば、魔女と言うだけで陰口を叩かれ避難される。



舞踏会になんて出れば、それがアリアだけの問題では無く、受け入れたウィルや王様にも迷惑するのだ。




ウィルは何かを考えると口を開いた。


「では、これはどうだろう。
舞踏会では沢山の人が集まる。その中には妖精も入ってきてるかもしれない。
アリアには、舞踏会に参加をするフリをしながら、会場内の巡回をして欲しい。
しかし、会場内では風紀に合わない格好は目立ってしまう。だから多少動きにくいかもしれないがあのドレスを着て参加して欲しい…」


 
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