魔女の幸せ
「でも、世間では理解されるのも少ない魔女だよ?」
たまに「異端」とも言われてしまう私たち。
それなのに、お城専属魔女なんて項目作って良いのだろうか?
「言ったでしょ?国王から頼みで作る事があるって…まあ、街の人ほど宮殿の人間は魔女を怖がってないの。
むしろ今の王は、私たちの特徴…妖精との交流に興味があるそうなの。
昔ね、宮殿の庭が原因不明に荒らされたり、草花が腐ったりした事があって、どんな薬をまいても、警備を強化しても悪化するばかりだった…
その事態を外で聞いた魔女が、妖精の可能性を考え、訪問したそうだ。
妖精なんて見えない人には幻想でしかないから、半信半疑で様子を伺ってると、
その魔女が見えない妖精と会話を交わし、妖精の訴えを聞く事によりすっぱり解決した。
それから宮殿は魔女に関心を持つようになったの」