魔女の幸せ
……なるほど…そして今回「専属に魔女も追加しよう」となったのか。
アリアはそこでハッとした。
「だったらイザベラが行った方が良いじゃない」
私は所詮弟子、イザベラの方が色々な知識を持っている。
場所が「国の心臓」と言うなら、イザベラが行くべきではないか。
「私は縛られたり箱の中に詰め込まれるのは嫌なのー。
それにね、手紙にはアリアを宮殿へ寄越すように書いてあるの」
…………何で!?
アリアは急いでイザベラに近づき、手紙を横から見る。
確かに『アリア殿』って書いてある。
「何で宮殿の人が私の名前知ってるの?」
「うーん……、ああ!!前に宮殿の使いが来たとき、あんたの名前を聞かれたんだ!」