Signs Of Love【クリスマス短編】


あたしと三崎さんは広報課に所属していて。



まあ、広報課といっても、外部に自社製品を宣伝するわけじゃなくて。



あたしと三崎さんは社内報作成が主な仕事内容のグループ。



グループ…と、いっても。



「あ~OK!OK!」が口癖の適当な万年係長と、三崎さんと、そしてあたし…の、たった三人のグループ。



だから、実質的には、あたしと三崎さんの二人で月一で発行する社内報を作っている、といっても過言じゃない。



結構大変だったりもするんだけど。



でもね…、二人でカメラ持ってお偉いさんの所にインタビューに行ったり。



“街角情報”として載せる、飲食店を二人で廻ったりできるし。



外回りとかはなくて一日中オフィスにいるから。



必然的に三崎さんとほとんど一緒。



入稿前は残業続きで目が回りそうなほど忙しいんだけど。



仕事が終ったあと「メシ食ってくか?」って誘ってもらったり。



無事に入稿を済ませた夜は「お疲れ様」って、禁酒のオフィスでこっそりビールで乾杯したりして。



あたしはとっても幸せだったりするんだよね…



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