Vrai Amour~美空の場合~
「先生・・・」



見つめあう瞳がゆっくりと近づいて、あたたかい唇は優しく重なる。



初めてのキス。



男の人の唇って思ったより柔らかいんだ・・・

ついばむように繰り返されるキスに私はうっとりしてしまう。





「・・・おいで、美空」



唇が離れると、先生は私の手を引いてカーテンから出た。

先生は美術準備室に私を入れると、後ろ手に鍵をかける。




もう、あとには戻れない・・・・



私はごくりと喉を鳴らす。
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