Vrai Amour~美空の場合~
「はぁ・・」
激しい行為のあと、甘ったるいキスが何度も降ってくる。
まるで恋人同士みたいな、勘違いしてしまうようなキス。
「・・・先生・・・」
好き・・・・
思わず言ってしまいそうになる。
でも、その唇はその前に塞がれる。
「・・・それは言っちゃだめだよ、美空」
そう言いながらも、先生の唇は甘いキスを落としてくる。
「・・・起きて。食事、しに行こう」
先生はひとしきりキスを楽しんだあと、ゆっくりと私の中から出て行った。
「車まわしてくるから、裏門で待ってて」
さっと身支度を整えて準備室の鍵を開けた先生の後ろ姿をぼんやりと眺める。