Vrai Amour~美空の場合~
ここのところ、先生と過ごす時間のことを考えて迎えの車は断ってあった。

それにほっとしつつも、私は気だるい身体を起こしてはだけたシャツを合わせ、窓の外を見た。

少しだけ開いたカーテンの隙間から見える暗闇。

先生と甘い時間を過ごした日は帰るのがすごく寂しい。

でも、今日は・・・・







食事、しに行こう






そう言ってくれた。

なんだか、本当の恋人同士みたいで

先生と二人で食事できることも、先生の車に乗れることも

すごくすごく嬉しかった。




支度を済ませると、私は先生がいつものように放り投げた白衣を取る。
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