Vrai Amour~美空の場合~

「そんなに怯えないで。ちゃんと可愛がってあげるよ」




近づいてきた秋緒さんが私のあごに手をかけると、お母さんがわざとらしく咳払いをした。





あれ・・・今、秋緒さんから香ってきた香りって・・・・






考えている余裕もなく、秋緒さんの親指が私の唇を拭う。








せっかく染み付いた先生のぬくもりが一気に剥がされていく。

< 41 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop