Vrai Amour~美空の場合~
「僕から離れようとしているよね?美空」


「な、なんで・・・」


「今日は全然集中してくれなかった」


「・・っ・・・そ、そんなこと・・・」





・・・ないとも言い切れない。





先生に触れられながらも、いつ、どうやって話をしたらいいのか

ずっと考えていた。





「・・・ごめん」



突然肩越しに落ちてきた言葉。


「え?」



私は思わず振り返った。

先生が泣きそうな顔で私を見下ろしている。
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