Vrai Amour~美空の場合~
だって、私も先生のことが気になっていたから。




先生のあの甘い声はどんなふうに愛をささやくんだろう

先生のあの長い指はどんなふうに私の体に触れるんだろう

その指に触れられたら、私はどうなってしまうんだろう



先生を見かけるたびに目が勝手に追ってしまう。

だから先生の授業中なんかはまったく課題が進まず、今日はこうして放課後残って課題を進めていたのだ。





「桐島は優等生だって聞いてたけど、本当は違うのかな?」




先生の指は再び鎖骨を撫で、その長い指先に私の髪を絡ませた。



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